更年期にエクオールは効果がある?エクオールと腸内環境との関係や取り入れ方を解説

食品・食生活

2026.10.07

更年期になると、ホットフラッシュや肩こりなど、心身にさまざまな不調が現れる場合があります。
こうした更年期の不調との関係で注目されている成分のひとつが「エクオール」です。

エクオールは、大豆イソフラボンの一種である「ダイゼイン」が腸内細菌によって代謝されることで作られます。ただし、誰もが体内で作れるわけではなく、エクオールを作る能力には個人差があります。

この記事では、更年期におけるエクオールの効果をはじめ、エクオールの産生と腸内環境の関係、大豆食品やサプリメントから取り入れる方法について解説します。

エクオールは更年期の症状に効果がある?

更年期にみられる不調が気になる場合は、エクオールを取り入れるのもひとつの方法です。
エクオールは、ホットフラッシュをはじめ、一部の更年期症状への効果が報告されています。1)

エクオールは、女性ホルモンの「エストロゲン」に似た作用を持つことから、更年期の女性に注目されています。

ただし、すべての更年期症状への効果が確認されているわけではありません。
また、更年期障害を治療する医薬品ではないため、日々の健康管理に取り入れる選択肢のひとつとして考えることが大切です。

エクオールの具体的な効果については、「更年期に知っておきたいエクオールの効果」で詳しく解説します。

エクオールとは?

ここでは、エクオールの主な特徴について解説します。

エクオールは大豆イソフラボンから作られる成分

エクオールとは、大豆イソフラボンの一種である「ダイゼイン」が、腸内細菌によって代謝されることで作られる成分です。

大豆食品にはエクオールの材料となるダイゼインが含まれていますが、大豆食品を摂ることでエクオールそのものを直接摂取できるわけではありません。

摂取したダイゼインから体内でエクオールが作られるかどうかは、その人の腸内細菌などによって異なります。

エクオールを作れる人と作れない人がいる

エクオールは、誰もが体内で作れるわけではありません。
体内でエクオールを作れる人を「エクオール産生者」、作れない人を「エクオール非産生者」と呼びます。

エクオールを作る能力(エクオール産生能)には個人差があり、日本人では約2人に1人がエクオールを作れるとされています。
エクオールの産生には腸内細菌が関わっており、自分がエクオールを作れるかどうかは、尿検査などで確認する方法があります。

エクオールの産生と腸内環境の関係

エクオールは腸内細菌の働きによって作られるため、その産生には腸内環境が関係しています。

エクオールの産生に関わる腸内細菌は「エクオール産生菌」と呼ばれます。
ただし、エクオール産生菌が腸内に存在していても、実際にエクオールを作れているとは限りません。
また、腸内環境を整えることで、必ずエクオールを作れるようになるわけでもありません。

腸内フローラ検査では、腸内細菌の種類や割合などから、自分の腸内環境を把握できます。検査によっては、エクオール産生菌の有無や腸内での割合を確認することも可能です。

「健腸ナビ」では、エクオール産生菌の腸内での割合を確認できます。
エクオール産生菌を含め、自分の腸内環境を把握したい方は、腸内フローラ検査を活用するのもひとつの方法です。

更年期に知っておきたいエクオールの効果

ここでは、更年期に知っておきたいエクオールの主な効果を紹介します。

ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ・発汗)

エクオールの摂取によって、更年期の代表的な症状であるホットフラッシュの頻度や程度が改善する可能性が報告されています。

ホットフラッシュは、突然顔や上半身が熱くなったり、汗が出たりする症状です。
エクオールを作れない閉経後の日本女性を対象とした研究でも、エクオールの摂取によって症状が緩和したことが報告されています。1)

首や肩のこり

エクオールの摂取によって、更年期にみられる首や肩のこわばりが軽減する可能性が報告されています。1)

ただし、首や肩のこりは更年期に特有の症状ではなく、姿勢や筋肉の緊張などさまざまな要因が関係します。エクオールだけに頼るのではなく、ストレッチや適度な運動なども取り入れましょう。

骨の健康維持

エクオールには、閉経後の骨密度の低下を抑える可能性が示されています。2)

閉経後はエストロゲンの減少によって骨密度が低下しやすくなり、骨粗しょう症のリスクも高まります。
ただし、骨の健康維持にはエクオールだけでなく、バランスのよい食事や適度な運動なども重要です。

血管の健康維持

エクオールについては、動脈の硬さなど、血管の健康に関わる指標との関連が報告されています。3)

閉経後は、エストロゲンの減少に伴って脂質代謝が変化し、脂質異常症や動脈硬化のリスクが高まりやすくなります。
ただし、エクオールの摂取によって動脈硬化を予防・改善できると結論づけられているわけではありません。

更年期にエクオールを取り入れる方法

エクオールを取り入れる方法には、大豆食品から材料となるダイゼインを摂取して体内でエクオールを作る方法と、サプリメントなどからエクオールそのものを摂取する方法があります。

【エクオールを作れる人】大豆食品を取り入れる

エクオールを作れる人は、納豆や豆腐、豆乳などの大豆食品から、エクオールの材料となるダイゼインを摂取できます。

摂取したダイゼインが腸内細菌によって代謝されることで、体内でエクオールが作られます。

ただし、納豆や豆腐などの大豆食品を摂れば、誰でもエクオールを作れるわけではなく、エクオール産生能には個人差があります。

【エクオールを作れない人】エクオールを含むサプリメントを活用する

体内でエクオールを作れない人は、エクオールを含むサプリメントなどから直接摂取する方法があります。

エクオールを作れない閉経後の日本人女性を対象とした研究では、エクオールを1日10mg、12週間にわたって摂取した結果、ホットフラッシュの頻度や程度、首や肩のこりが軽減したことが報告されています。1)

なお、エクオールサプリは、体内でエクオールを作れる人も利用できます。摂取する際は、製品に記載された目安量を守りましょう。

エクオールを含むサプリメントは、更年期障害を治療する医薬品ではありません。大豆アレルギーがある方などは、原材料やアレルゲン表示を確認し、必要に応じて医師などの専門家に相談しましょう。

更年期の健康管理には腸内環境を把握することも大切

更年期の健康管理では、エクオールだけでなく、食生活や生活習慣、腸内環境なども含めて自分の状態に目を向けることが大切です。

更年期は女性ホルモンの変化によって、心身にさまざまな変化が現れやすい時期です。
また、エクオールの産生には腸内細菌が関わるため、自分の腸内環境を把握しておくことも健康管理のひとつの方法になります。

「健腸ナビ」では、腸内細菌の種類や割合、エクオール産生菌の占有率を確認できるほか、腸内フローラの状態をもとに、女性更年期症候群、骨粗しょう症、脳梗塞をはじめとする病気のリスクもわかります。

自分の腸内環境を知り、食生活や生活習慣の見直しに役立てたい方は、以下から詳細をご確認ください。

健腸ナビ紹介資料イメージ

\ 腸内細菌の精密な検査で健康づくり /

健腸ナビの詳細を見る >

エクオールを更年期の健康管理に役立てよう

エクオールは、更年期にみられる一部の症状への効果が示されており、日々の健康管理に取り入れられる選択肢のひとつです。

体内でエクオールを作れるかどうかに応じて、大豆食品やサプリメントなどから自分に合った方法で取り入れましょう。

ただし、更年期の症状が強い場合や長く続く場合、日常生活に支障が出ている場合は、婦人科などの医療機関に相談してください。

「健腸ナビ」は、自宅で専用の検査キットを使って、自身の腸内環境を確認できる腸内フローラ検査サービスです。
エクオール産生菌の割合をはじめ、腸内細菌叢のタイプや菌のバランス・多様性などを確認できます。

30以上の病気のリスクを可視化

日本人約27,000人の腸内細菌叢データをもとに、腸内環境の傾向を分析し、大腸がんや認知症などの病気リスクを可視化。特許取得済みの解析手法により、詳細なレポートで腸内環境の状態を把握できます。

性差を考慮した精密な分析

腸内細菌叢は男女で異なる特徴があり、病気と関連する腸内細菌の傾向にも違いがあります。健腸ナビでは、性差をふまえて男女別に分析が行われており、より個々の状態に即した形で腸内環境を把握できます。

自分に合ったおすすめの食品情報

分析結果から導き出された、自身の腸内フローラの構成をふまえたおすすめ食品をご提案。日々の食事選びの指針として、無理のない生活習慣の改善をサポートします。

腸内環境を知ることは、日々の体調管理や将来の健康を考えるきっかけにもなります。
まずは現在の状態を把握し、無理のない範囲で生活習慣の改善に取り入れてみるのもよいでしょう。

健腸ナビ紹介資料イメージ

\ 腸内細菌の精密な検査で健康づくり /

健腸ナビの詳細を見る >

参考

1)Aso T, et al. J Womens Health (Larchmt). 2012;21(1):92-100.
2)Ishiwata N, et al. J Womens Health (Larchmt). 2011;20(9):1375-1382.
3)Yoshikata R, et al. Menopause. 2017;24(2):216-224.