更年期の肌荒れはなぜ起こる? 原因や対策、腸内環境との関係を解説

症状・悩み

2026.09.03

更年期になると、「急に肌が乾燥する」「かゆみや赤みが気になる」「大人ニキビが増えた」といった肌のトラブルや不調を感じる方も少なくありません。これらの症状には、女性ホルモンの変化や生活習慣の乱れなどが関係している可能性があります。
この記事では、更年期にみられる肌荒れの主な症状や原因、対策・対処法を解説します。

更年期の肌荒れはなぜ起こる?

更年期には、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が減少するため、肌荒れが起こりやすくなる場合があります。1)

更年期は心身にさまざまな変化が現れやすい時期です。ホルモンバランスや生活習慣の変化など、さまざまな要因が重なり、肌荒れにつながる場合があります。

更年期に肌荒れが起こる主な原因はこちらで解説
更年期の肌荒れ対策・ケア方法はこちらで解説
更年期と腸内環境・肌荒れの関係はこちらで解説

更年期にみられる肌荒れの主な症状

ここでは、更年期にみられる主な症状について解説します。

乾燥

更年期になるとエストロゲンの分泌量が減少するため、肌の潤いを保ちにくくなり、乾燥しやすくなることがあります。1)
肌の水分を保ちにくくなることで、つっぱり感が出たり、カサカサと粉を吹いた状態になる場合もあります。

かゆみ

更年期になると、肌の乾燥やバリア機能の低下により、かゆみを感じる場合があります。1)
肌が乾燥すると、衣類との摩擦や汗などのわずかな刺激にも反応しやすくなります。掻くと皮膚への負担が増え、湿疹や炎症を招く場合もあるため注意しましょう。

赤み

更年期にはエストロゲンの減少などの影響で肌が敏感になり、赤みが現れる場合があります。1)
化粧品や紫外線、季節の変化などの刺激を受けると、赤みやひりつきを感じる場合もあります。
また、更年期にはホットフラッシュのほてりによって、顔が赤くなることもあります。2)

ニキビ・湿疹

更年期には、ホルモンバランスの変化により、皮脂分泌や肌のターンオーバーなどに変化が生じる場合があります。3)
こうした変化により、大人ニキビや湿疹などの肌トラブルが現れることがあります。

更年期に肌荒れが起こる主な原因

ここでは、更年期に肌荒れが起こる主な原因について解説します。

ホルモンバランスの乱れ

更年期には、閉経に向けて卵巣の働きが徐々に低下し、エストロゲンの分泌量が減少します。1)
エストロゲンは肌の潤いや弾力を保つほか、皮膚のバリア機能の維持にも関わる女性ホルモンです。分泌量が減少すると肌が乾燥しやすくなり、乾燥やかゆみ、赤みなどの肌荒れにつながる場合があります。

肌の乾燥やバリア機能の低下

肌には、紫外線や摩擦、乾燥などの外部刺激から肌を守る「バリア機能」が備わっています。
更年期はエストロゲンの減少などの影響で肌が乾燥しやすくなり、バリア機能も低下しやすくなります。4)
その結果、化粧品や衣類との摩擦などの刺激を受けやすくなり、肌荒れにつながる場合があります。

ストレスや自律神経の乱れ

更年期はホルモンバランスの変化により、自律神経が乱れやすい時期です。5)
ストレスや自律神経の乱れは肌のコンディションにも影響を及ぼし、肌荒れにつながることがあります。

睡眠不足や生活習慣の変化

睡眠不足や栄養バランスの偏り、運動不足などの生活習慣の乱れも、更年期の肌荒れに影響を及ぼす場合があります。
とくに、これらの生活習慣の乱れなどは便秘を招く要因のひとつです。便秘によって腸内環境が乱れると、肌の健康にも影響する可能性があります。
また、睡眠中は肌のターンオーバーが行われるため、睡眠不足が続くと肌のコンディションが乱れやすくなります。

更年期の肌荒れ対策・ケア方法

ここでは、更年期の肌荒れ対策やケア方法について紹介します。

スキンケアを見直す

毎日のスキンケアを見直し、肌への負担をできるだけ減らしましょう。
たとえば、以下のようなポイントを意識することが大切です。

  • 洗顔時は肌を強くこすらない
  • 洗浄力が強すぎない洗顔料を選ぶ
  • 刺激の少ない化粧品を選ぶ
  • 保湿剤を適切に使用し、肌の乾燥を防ぐ
  • 紫外線対策を行う …など

睡眠やストレス管理を意識する

睡眠やストレスの状態は、肌のコンディションにも影響します。睡眠やストレス管理を意識し、心身をしっかり休めることも大切です。
たとえば、以下のようなことを心がけましょう。

  • 十分な睡眠時間を確保する
  • 軽い運動やストレッチを取り入れる
  • 趣味などで気分転換をする
  • 無理をせず、十分な休息を取る …など

食生活を改善する

栄養バランスのよい食生活は、肌の健康を維持するための基本です。
たとえば、以下のようなことを心がけましょう。

  • たんぱく質をしっかり摂る
  • 野菜や果物をバランスよく取り入れる
  • 水分をこまめに補給する
  • 無理な食事制限を避ける
  • 規則正しい食生活を心がける …など

また、食生活を整えることは、腸内環境を整えることにもつながります。腸内環境と美肌との関連について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

医療機関を受診する

セルフケアを続けても肌荒れが改善しない場合や、かゆみや赤みが強い場合は、医療機関への相談を検討しましょう。
症状によっては、更年期以外の皮膚疾患やアレルギーなどが原因となっている場合もあります。必要に応じて皮膚科などの医療機関を受診しましょう。

(参照)
厚生労働省「あなたの睡眠の質 大丈夫ですか?」
厚生労働省 「快眠と生活習慣」
厚生労働省「栄養・食生活 / 基礎知識」

腸内環境と肌の関係

ここでは、腸内環境と肌の関係や、腸内環境を知る方法について紹介します。

腸内環境の乱れは肌にも影響する

腸内には数多くの腸内細菌が存在し、栄養素の代謝や免疫機能の維持など、体のさまざまな働きに関わっています。

近年では、腸内環境と肌の健康とのつながりを「皮膚腸相関(skin-gut axis)」という考え方で捉える研究も進められています。6)
腸内環境の乱れは、免疫機能や炎症反応などに影響を及ぼし、その変化が肌の状態にも関係する可能性があると考えられています。7)

現時点では研究が進められている段階ですが、肌の健康を考えるうえでは、スキンケアだけでなく、腸内環境にも目を向けることが重要と考えられています。

腸内環境を知る方法のひとつが腸内フローラ検査

腸内フローラ検査とは、便中に含まれる腸内細菌の種類やバランス(割合)を分析して、腸内環境の状態を可視化する検査です。
検査結果をもとに、腸内環境の特徴を把握し、食生活や生活習慣の見直しに活かせます。

健腸ナビでは、腸内細菌の構成やバランスに加え、短鎖脂肪酸(酢酸・酪酸など)や乳酸を産生する菌、女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをもつエクオールを作り出す「エクオール産生菌」の情報なども確認できます。
さらに、検査結果に基づいて腸内フローラの構成に合わせた食品も提案されるため、食生活を見直す際の参考になります。

また、更年期症候群や乳がんなど、女性特有の病気リスクについてもあわせてチェックできるため、更年期世代の健康状態を総合的に把握できます。

健腸ナビ」では更年期症候群や乳がん、月経前症候群(PMS)を含む、30以上の全身の病気のリスクを把握できるほか、検査結果に基づいて腸内フローラの構成にあわせた食品の提案も行われます。
自身の腸内環境に合わせて、より効果的な生活改善に取り組みやすい点が特長です。

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更年期の肌荒れに悩んだら生活習慣や腸内環境も見直してみよう

更年期の肌荒れに悩んでいる方は、毎日の生活習慣を見直すとともに、腸内環境にも目を向けてみましょう。
腸内フローラ検査は、自身の腸内環境を客観的に把握し、食生活や生活習慣を見直すための参考になります。

健腸ナビ」は、専用の検査キットを使って自宅で便を採取し、ポストに投函するだけで利用できる、腸内細菌叢の検査・分析サービスです。
腸内環境の状態だけでなく、下痢に関わる腸内環境の傾向や、更年期症候群など女性特有の病気のリスクも確認できます。

30以上の病気のリスクを可視化

日本人約27,000人の腸内細菌叢データをもとに、腸内環境の傾向を分析し、大腸がんや認知症などの病気リスクを可視化。特許取得済みの解析手法により、詳細なレポートで腸内環境の状態を把握できます。

性差を考慮した精密な分析

腸内細菌叢は男女で異なる特徴があり、病気と関連する腸内細菌の傾向にも違いがあります。健腸ナビでは、性差をふまえて男女別に分析が行われており、より個々の状態に即した形で腸内環境を把握できます。

自分に合ったおすすめの食品情報

分析結果から導き出された、自身の腸内フローラの構成をふまえたおすすめ食品をご提案。日々の食事選びの指針として、無理のない生活習慣の改善をサポートします。

腸内環境を知ることは、日々の体調管理や将来の健康を考えるきっかけにもつながります。
まずは現在のコンディションを把握し、無理のない範囲で生活改善に取り入れてみるのもよいでしょう。

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参考

1)日本女性医学学会.「皮膚の乾き むずむずする」.
2)日本女性心身医学会.「のぼせ」.
3)Humbert P, et al. Skin and menopause. Ann Dermatol Venereol. 2006. PMID: 17194967.
4)Viscomi B, Muniz M, Sattler S. Managing Menopausal Skin Changes: A Narrative Review of Skin Quality Changes, Their Aesthetic Impact, and the Actual Role of Hormone Replacement Therapy in Improvement. Journal of Cosmetic Dermatology. 2025;24(Suppl 4):e70393.
5)厚生労働省.「更年期世代の女性の健康支援に関する学習資材」.
6)公益財団法人 腸内細菌学会「皮膚腸相関(skin-gut axis)」
7)科学研究費助成事業データベース(KAKEN)「腸内細菌を基軸としたメカニズムの解析」