健腸ナビ

腸内細菌DNA自動抽出装置……って、一体どんなもの?

菌の研究

2021.07.30

健腸ナビが行う腸内細菌叢(腸内フローラ)の検査・分析にとって、重要な役割を果たす腸内細菌DNA自動抽出装置。

細菌のDNAって? 抽出って? 一体どんなものなのでしょうか。

当社の検査・分析に検体として使われるのは、大便です。

大便の60〜80%は水分。

残りのおよそ半分は新陳代謝によって腸の内壁から剥がれた細胞(胃腸の細胞は約5日間で新しい細胞に入れ替わる)、そして残りの3分の1が腸内細菌とその死骸。

未消化の食物かすは全体のわずか5%ほどに過ぎません。

このため、検査の際に採便ブラシで採取した、ほんの数㎎の大便の中には、数千万個から数億個の腸内細菌とその死骸が含まれています。

この腸内細菌の正体を知るには、細胞内のDNAを調べなければなりません。

そこでまずは、細菌の細胞壁を破砕または溶解してDNAを抽出する必要があるのです。






実は細菌の細胞壁の構造や強度は菌種によって異なるため、菌種によってDNAの抽出効率が異なり、抽出されるDNAに偏りが生じてしまいます。

特に、腸内細菌叢の構成を分析するためには、厚くて硬い細胞壁を持っているビフィズス菌などのグラム陽性細菌からDNAを抽出する必要があるため、当社ではさまざまな細菌の細胞壁を効率よく破壊するビーズ破砕法を採用しています。

ビーズ破砕法とは、腸内細菌を含む大便検体の懸濁液に1㎜に満たない微小の硬いビーズを混ぜたうえで、1分間に数千回という高速で振とうさせることによって、懸濁液に含まれる腸内細菌を粉々に破砕し、細胞内のDNAを懸濁液中に取り出す方法です。

懸濁液には、目的のDNA以外にタンパク質などが含まれているため、それらを分離するための薬品を加えて、1分間に1万回転以上の高速で遠心分離を行い、DNAが含まれる上清液(上澄み液)のみを取り出します。

取り出された上清液に溶けているDNAを回収するため、さらに薬品を加えて、複数回の遠心分離を行い、ようやく検査に使用できるDNAを抽出することができるのです。

当社の腸内細菌DNA自動抽出装置は、この複雑な工程をすべて自動で行うことができる装置で、最大96検体のDNA抽出処理を同時に実行することが可能です。

この装置を用いることによって、腸内細菌叢の解析結果に大きな影響を及ぼすDNA抽出のばらつきを防ぎ、安定的で高品質の腸内細菌叢の検査・分析を実現しています。



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