更年期の腸の不調を改善するには?主な原因と具体的な対策を解説
症状・悩み
更年期には、便秘や下痢、お腹の張りなど、腸の調子に変化を感じることがあります。
本記事では、更年期に腸の不調が起こる原因や主な症状、改善するために見直したい生活習慣についてわかりやすく解説します。
あわせて、更年期以外に考えられる原因や、腸内環境を知る方法についても紹介します。
更年期の腸の不調を改善するには?
更年期の腸の不調を改善するには、便秘や下痢などの症状に合わせて、食事・水分補給・運動・睡眠などの生活習慣を見直すことが大切です。
更年期の腸の不調には、女性ホルモンの変化や、食生活・運動などさまざまな要因が関係すると考えられています。1)
自分にみられる症状や考えられる要因を踏まえて、適切な対策を取り入れましょう。
更年期にみられる主な腸の不調
ここでは、代表的な腸の不調について紹介します。
便秘
便秘では、排便回数が減るだけでなく、便が硬くて出しにくい、排便後も残っている感じがするなどの症状が現れます。
下痢・軟便
下痢は、便に含まれる水分が多くなり、軟らかい便や水のような便が出る状態です。
排便回数が増えたり、急な便意を感じたりする場合もあります。
便秘と下痢を繰り返す
便秘のあとに下痢になるなど、便通が安定しない場合もあります。
ただし、便秘と下痢を交互に繰り返す症状は、過敏性腸症候群などでもみられます。
症状が続く場合は、更年期だけが原因と考えず、医療機関へ相談しましょう。
お腹の張り・ガス
腸内にガスがたまると、お腹の張りや膨満感を感じる場合があります。
便秘によって便やガスが排出されにくくなるほか、腸の動きが乱れることでもお腹の張りにつながります。
更年期の腸の不調に関係する主な原因
ここでは、更年期にみられる主な腸の不調の原因について解説します。
女性ホルモンの変化
更年期になると、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌量が大きく変化します。
エストロゲンは女性の体のさまざまな働きを支えるホルモンです。その分泌量の変化が、腸の働きにも影響する可能性があります。2)
自律神経の乱れ
自律神経は、腸の動きを調整する役割も担っています。
そのため、ストレスや睡眠不足などによって、自律神経のバランスが乱れると、腸の働きや便通に影響する場合があります。3)
食生活や運動など生活習慣の変化
運動不足や食生活の乱れ、睡眠不足、ストレスなども、腸の働きに影響する可能性があります。
更年期の腸の不調には、ホルモンの変化だけでなく、日々の生活習慣にも目を向けることが大切です。1)
更年期の腸の不調を改善する方法
更年期の腸の不調を改善するには、食事や運動、睡眠などの生活習慣を見直すことが基本です。
便秘と下痢では適した対策が異なるため、自分の症状に合わせて取り入れましょう。
症状に合わせて食事を見直す
【便秘の場合】
野菜や豆類、海藻、きのこ類など、食物繊維を含む食品を意識して摂りましょう。
食物繊維には、便のかさを増やすなど、便通を整える働きがあります。
【下痢が続いている場合】
消化のよい食事を基本とし、脂っこい食品や香辛料などの刺激物、アルコールは控えましょう。
胃もたれや食欲不振などの症状がある際は、無理に食べず、症状に合わせて食事内容を調整することが大切です。
腸内環境を整える食品を取り入れる
腸内環境を整えるには、食物繊維や発酵食品、オリゴ糖などを普段の食事に取り入れましょう。
食物繊維やオリゴ糖は腸内細菌のエサとなり、ヨーグルトや納豆などの発酵食品には善玉菌を含むものがあります。
ただし、根菜類・豆類・キノコ類などの不溶性食物繊維は下痢を悪化させる場合があるため、下痢のときには葉物野菜や海藻類などの水溶性食物繊維を中心に摂ることをおすすめします。
また、特定の食品だけに偏らず、さまざまな食品をバランスよく摂ることが大切です。
こまめに水分を摂る
水分不足を避けるため、日頃からこまめに水分を摂りましょう。
水分が不足すると便が硬くなりやすいため、便秘対策では十分な水分補給も大切です。
一方、下痢が続く場合は水分や電解質が失われやすいため、脱水にも注意しましょう。
適度に体を動かす
適度な運動は、腸の動きや便通を整えるうえでも大切です。
ウォーキングやストレッチなど、無理なく続けられる運動から始めてみましょう。
運動する時間を確保しにくい場合は、階段を使う、歩く時間を増やすなど、日常生活の中で体を動かすことも方法のひとつです。
更年期は体調が変化しやすいため、その日の状態に合わせて無理のない範囲で続けましょう。
睡眠や生活リズムを整える
睡眠不足が続くと、自律神経のバランスに影響する場合があります。
起床・就寝時間や食事時間をなるべく一定にし、生活リズムを整えましょう。
また、規則正しい食事や排便の習慣をつけることも、便通を整えるために大切です。
ストレスをため込まない
ストレスをため込まないことも、腸の不調を改善するうえで大切です。
ストレスや緊張が続くと交感神経が優位になり、腸の動きに影響する場合があります。
十分な休息をとり、趣味や軽い運動など、自分に合った方法でストレスをやわらげましょう。
症状が続く場合は医療機関へ相談する
生活習慣を見直しても便秘や下痢などが続く場合は、医療機関へ相談しましょう。症状や体質などに応じて、漢方薬が用いられる場合もあります。
代表的な漢方薬には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などがあります。4)
また、腹部膨満感を伴う腹痛や下痢、便秘などには、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)が用いられることもあります。5)
漢方薬は症状や体質によって適したものが異なるため、医師や薬剤師に相談したうえで使用しましょう。
更年期以外にも腸の不調の原因はある?
便秘や下痢、お腹の張りなどは、更年期だけが原因とは限りません。
薬の副作用や過敏性腸症候群、大腸などの消化器疾患が関係している場合もあります。
また、胸焼けや胃もたれが続く場合は、逆流性食道炎など胃や食道の病気が隠れている可能性もあります。
症状が長く続く場合や、強い腹痛、血便、貧血、体重減少がある場合、便潜血検査で陽性となった場合は、医療機関を受診しましょう。
ホットフラッシュや月経の変化など、更年期症状全体が気になる場合は婦人科、便秘や下痢など胃腸の症状が中心の場合は消化器内科が相談先の目安です。
腸の不調改善には腸内環境を知ることも大切
腸の不調を改善するには、まず食事や運動、睡眠などの生活習慣を見直すことが大切です。
そのうえで、自分の腸内環境を知ることも、食生活や生活習慣を見直すきっかけになります。
腸内環境を知る方法のひとつが、腸内フローラ検査です。
腸内フローラ検査とは、便中に含まれる腸内細菌の種類やバランス(割合)を分析して、腸内環境の状態を可視化する検査です。
検査結果から自身の腸内環境の特徴を把握し、食生活や生活習慣の見直しに活かせます。
ただし、腸内フローラ検査は、便秘や下痢などの原因を特定したり、病気を診断したりするための検査ではありません。
「健腸ナビ」では、更年期症候群や月経前症候群(PMS)などを含む、30以上の全身の病気のリスクを把握できるほか、検査結果に基づいて腸内フローラの構成にあわせた食品の提案も受けられます。
自身の腸内環境に合わせて、より効果的な生活改善に取り組みやすい点が特長です。
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更年期の腸の不調には、女性ホルモンや自律神経、生活習慣など複数の要因が関係します。
便秘や下痢、お腹の張りが気になる場合は、症状に合わせて食事や運動、睡眠などの生活習慣を見直しましょう。
また、自分の腸内環境を知ることも、改善に向けたヒントになります。
ただし、症状が続く場合は、更年期以外の原因も考え、医療機関へ相談しましょう。
「健腸ナビ」は、自宅で専用の検査キットを使って、自身の腸内環境を確認できる腸内フローラ検査サービスです。
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自分に合ったおすすめの食品情報
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腸内環境を知ることは、日々の体調管理や将来の健康を考えるきっかけにもなります。
まずは現在のコンディションを把握し、無理のない範囲で生活習慣の改善に取り入れてみるのもよいでしょう。
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健腸ナビの詳細を見る >参考
1)Yang, P.-L., Heitkemper, M. M. & Kamp, K. J. Womens Midlife Health 7, 4 (2021).
2)Ley D, Saha S. Nat Rev Gastroenterol Hepatol. 2025;22:556–569.
3)Gao,T.et al. Sleep Medicine Reviews. 2026. Article 102347.
4)日本産婦人科医会.「更年期障害に対する漢方療法」No.114 中高年女性のケア・アップデート (2025).
5)日本産婦人科医会.「治療」No.114 中高年女性のケア・アップデート (2025).
