【年代別】認知症予防について解説|10代から60代以降まで
年代別
認知症予防は年代によって意識したいポイントが異なります。本記事では、10代から60代以降まで、それぞれの年代で心がけたい生活習慣や認知症予防のポイントをわかりやすく解説します。
認知症予防は年代によって意識したいポイントが異なる
認知症は高齢になってから突然発症するものではなく、若い頃からの生活習慣が将来の発症リスクに影響すると考えられています。1,2)
ここでは、10代から60代以降まで、それぞれの年代で心がけたい認知症予防のポイントを紹介します。
- 【10代】認知症予防で意識したいこと
- 【20代】認知症予防で意識したいこと
- 【30代】認知症予防で意識したいこと
- 【40代】認知症予防で意識したいこと
- 【50代】認知症予防で意識したいこと
- 【60代以降】認知症予防で意識したいこと
【10代】認知症予防で意識したいこと
10代は、脳や体が発達する大切な時期です。
この時期に身につけた生活習慣は、将来の認知機能の維持にもつながると考えられているため、若いうちから規則正しい生活を心がけましょう。
- 十分な睡眠をとる
- 主食・主菜・副菜をそろえたバランスの良い食事を心がける
- 適度な運動を習慣にする
- 勉強や読書、新しいことへの挑戦などで脳を積極的に使う
- 家族や友人とのコミュニケーションを大切にする …など
【20代】認知症予防で意識したいこと
20代は、仕事や進学などで生活環境が大きく変化しやすい時期です。
生活リズムが乱れやすいため、規則正しい生活を意識しましょう。
- 有酸素運動を習慣にする
- 十分な睡眠を確保する
- 喫煙・過度の飲酒を避ける
- バランスの良い食事を意識する
- 学習や趣味、新しいことへの挑戦などで脳を積極的に使う …など
【30代】認知症予防で意識したいこと
30代は、仕事や子育てなどで生活習慣が乱れやすく、ストレスも増えやすい時期です。
生活習慣病の予防を意識しながら、無理なく続けられる生活習慣を取り入れましょう。
- 有酸素運動を習慣にする
- 高血圧や糖尿病など生活習慣病を予防する
- 質の高い睡眠を確保する
- 新しいことに挑戦し、脳に刺激を与える
- 家族や友人との交流を大切にする …など
【40代】認知症予防で意識したいこと
40代は、高血圧や糖尿病など生活習慣病のリスクが高まり始める時期です。
健康診断の結果も確認しながら、生活習慣を見直しましょう。
- 有酸素運動や筋力トレーニングを習慣にする
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症を予防・管理する
- 健康診断を定期的に受ける
- 新しい学びや趣味などで脳を積極的に使う
- 十分な睡眠とストレスケアを心がける …など
【50代】認知症予防で意識したいこと
50代は、生活習慣が将来の健康に大きく影響しやすい時期です。
運動や食事、睡眠などを見直し、認知症予防を意識した生活を続けましょう。
- 有酸素運動と筋力トレーニングを継続する
- バランスの良い食事を心がける
- 読書や趣味など知的活動を続ける
- 家族や友人との交流を大切にする
- 質の高い睡眠を確保する …など
【60代以降】認知症予防で意識したいこと
60代以降は、体力や筋力、聴力などの変化が現れやすくなります。
社会とのつながりを保ちながら、無理なく健康管理を続けることが大切です。
- ウォーキングなど無理なく続けられる運動を習慣にする
- バランスの良い食事で低栄養を防ぐ
- 趣味や地域活動など社会とのつながりを維持する
- 聴力の低下を放置せず、必要に応じて医療機関へ相談する
- 物忘れなど気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診する …など
年代を問わず続けたい認知症予防
ここでは、年代を問わず続けたい認知症予防のポイントを紹介します。
運動
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動、軽い筋力トレーニング、ストレッチなど、無理なく続けられる運動を習慣にしましょう。
運動は体力維持だけでなく、高血圧や糖尿病、肥満などの生活習慣病予防にも役立つとされています。
運動不足が続くと、生活習慣病のリスクが高まる可能性もあるため、日常的に体を動かす習慣を意識しましょう。
近年では、運動によって「脳由来神経栄養因子(BDNF)」と呼ばれる物質が増加する可能性も報告されています。
脳由来神経栄養因子(BDNF)は、脳の神経細胞の維持や働きに関わるとされており、認知症予防との関連についても研究が進められています。3)
食事
さまざまな食品をかたよりなく摂取している人ほど、認知機能が低下しにくいとする研究もあります。
そのため、認知症予防を意識するなら、主食・主菜・副菜をそろえ、魚、野菜、豆類、発酵食品などを取り入れながら、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
とくに、青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は、認知症予防との関連が研究されている栄養素です。4)
一方で、糖質や脂質、塩分の摂りすぎは、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病につながる可能性があります。
これらの生活習慣病は認知症のリスク因子となっているため、日頃から食生活を見直すことも大切です。
睡眠
十分な睡眠時間を確保し、生活リズムを整えることを心がけましょう。
睡眠不足は日中の集中力低下につながるだけでなく、認知機能への影響も指摘されています。
睡眠中には脳内の老廃物の排出に関わる仕組みが働くなど、近年は睡眠と認知症の関係についても研究が進められています。5)
- 毎日なるべく同じ時間に寝起きする
- 寝る前のスマホを控える
- 夜遅い飲酒を避ける …など、生活リズムを整えることを意識しましょう。
社会とのつながり
家族や友人との交流、趣味や地域活動への参加など、人とのつながりを大切にしましょう。
人との会話では、相手の話を理解したり、自分の考えを伝えたりするため、自然と脳を使う機会が生まれます。また、社会とのつながりを持つことは、心身の健康を維持するうえでも重要です。
例えば、以下のような活動を日常生活に取り入れてみましょう。
- 家族や友人と積極的に会話をする
- 趣味やボランティア、地域活動に参加する
- 新しいコミュニティや交流の場に参加する
生活習慣病の管理
高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、認知症リスクと関係するとされています。6)
これらの病気は自覚症状が少ないこともあるため、気づかないうちに進行している場合があります。
認知症予防を意識するなら、健康診断の結果を確認しながら、日頃から自身の健康状態を把握しておくことが大切です。
また、健康状態を把握する方法として、腸内フローラ検査があります。
「健腸ナビ」では、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を含む30以上の病気のリスクを確認できます。
また、認知症・MCI(軽度認知障害)リスクの傾向も確認できるため、将来の健康に備えるきっかけとして活用できます。
自身の健康状態を把握し、早めに生活習慣を見直したい方は活用を検討してみましょう。
\ 腸内細菌の精密な検査で健康づくり /
健腸ナビの詳細を見る >認知症予防のために健康状態をチェック
高血圧や糖尿病などは自覚症状が少なく、気づかないうちに進行していることもあります。これらの病気は認知症リスクとの関連も指摘されており、注意が必要です。
認知症予防を意識するなら、健康診断や各種検査を活用し、定期的に健康状態を確認しておきましょう。
健康診断の結果を確認する
健康診断の結果からは、自身の健康状態を数値で確認できます。
とくに、血圧・血糖値・コレステロール値・中性脂肪・体重などの数値を確認することで、高血圧や糖尿病、脂質異常症の兆候を把握できます。
これらの生活習慣病は認知症リスクとの関連も示唆されています。
そのため、異常値がある場合は放置せず、生活習慣の見直しや医療機関への相談を検討しましょう。7)
腸内フローラ検査で認知症・MCIリスクを知る
腸内フローラ検査の中には、腸内細菌の構成やバランスから、認知症やMCIとの関連について確認できるものもあります。
近年では、軽度認知障害(MCI)の方と健常者とで腸内細菌の構成に違いがみられることが報告されています。8)
また、高齢の認知症患者では特定の腸内細菌が少ない傾向も報告されており、腸内環境と認知症リスクとの関連に注目が集まっています。
腸内フローラ検査では、こうした腸内細菌の構成やバランスを把握することができます。自身の腸内環境の状態を知ることは、認知症リスクを考えるうえでの参考になる可能性があります。
さらに、軽度認知障害(MCI)のうちにリスクを把握することで、早めの治療につなげられる可能性もあります。
ただし、腸内フローラ検査は認知症を診断するものではありません。
将来的なリスクの参考として活用し、生活習慣の改善に役立てることが重要です。
「健腸ナビ」では、認知症・MCIを含む30以上の病気のリスクを確認できます。
検査結果に基づいて腸内環境の傾向を把握できるほか、腸内フローラの構成に合わせた食品の提案も受けられます。
認知症予防に向けて、自身の認知症・MCIリスクや腸内環境を把握したい方はチェックしてみてください。
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健腸ナビの詳細を見る >年代に合った認知症予防を今日から始めよう
認知症は突然発症するものではなく、症状が現れる何年も前から脳に原因となる変化が少しずつ積み重なっていると考えられています。
認知症を完全に防ぐ方法は確立されていませんが、運動や食事、睡眠、人との交流などを意識しながら生活することは、認知症予防につながる可能性があります。
また、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を放置せず、自身の健康状態を把握することも大切です。健康診断や各種検査も活用しながら、日頃から健康管理を心がけましょう。
もの忘れや気になる変化がある場合は、そのままにせず早めにかかりつけ医や専門医へ相談することも重要です。できることから少しずつ取り組み、将来の健康に備えていきましょう。
「健腸ナビ」は、自宅で便を採取して送るだけで利用できる、腸内細菌叢の検査・分析サービスです。
認知症やMCI(軽度認知障害)を含む、30以上の全身の病気のリスクを把握できるほか、検査結果に基づいて腸内フローラの構成にあわせた食品の提案も行われます。
自身の腸内環境に合わせて、より効果的な生活改善に取り組みやすい点が特長です。
30以上の病気のリスクを可視化
日本人約27,000人の腸内細菌叢データをもとに、腸内環境の傾向を分析し、大腸がんや認知症などの病気リスクを可視化。特許取得済みの解析手法により、詳細なレポートで腸内環境の状態を把握できます。
性差を考慮した精密な分析
腸内細菌叢は男女で異なる特徴があり、病気と関連する腸内細菌の傾向にも違いがあります。健腸ナビでは、性差をふまえて男女別に分析が行われており、より個々の状態に即した形で腸内環境を把握できます。
自分に合ったおすすめの食品情報
分析結果から導き出された、自身の腸内フローラの構成をふまえたおすすめ食品をご提案。日々の食事選びの指針として、無理のない生活習慣の改善をサポートします。
認知症予防は、特別なことを始めるのではなく、毎日の積み重ねが大切です。
まずは現在の腸内環境を把握し、自分に合った食事や生活習慣の改善に取り組んでみましょう。
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健腸ナビの詳細を見る >参考
1)World Health Organization. Risk reduction of cognitive decline and dementia: WHO guidelines. 2019.
2)Livingston G, et al. Dementia prevention, intervention, and care: 2020 report of the Lancet Commission. The Lancet. 2020.
3)厚生労働省.運動による認知症予防
4)Ozawa M, Ninomiya T, Ohara T, Doi Y, Uchida K, Shirota T, et al. Fish consumption and risk of incident dementia in elderly Japanese: the Ohsaki Cohort 2006 Study.
5)Glymphatic failure as a final common pathway to dementia(2020)
6)Livingston, G., Huntley, J., Sommerlad, A., et al. Dementia prevention, intervention, and care: 2020 report of the Lancet Commission. The Lancet, 396(10248), 413-446, 2020.
7)厚生労働省.MCIハンドブック
8)Hatayama, K. et al. Biomedicines 11, 1789 (2023)